11人組ガールズグループME:I(ミーアイ)で、また1人、活動休止を発表するメンバーが出ました。
今回発表されたSHIZUKU(飯田栞月)さんの休止は、グループにとって4人目となります。
デビューして間もないこの時期に、これほどの頻度でメンバーがステージを離れるのは、やはり異例のことといえるでしょう。
これまでの経緯をふり返ると、TSUZUMIさんは「適応障害」、COCOROさんは「体調不良」、RANさんは「精神的疲弊」、そして今回のSHIZUKUさんは「事務所の規定違反」。
それぞれ理由は異なりますが、グループの中で立て続けに起こっていることには、少なからず共通する背景が見えてまいります。

画像: ME:I ⊹ Official Instagram
プレッシャーと変化の速さ
ME:Iは、オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」から生まれたグループです。
デビュー直後から注目度が高く、音楽番組やイベント、雑誌出演などが続きました。
人気が急上昇する一方で、スケジュールは過密を極め、経験の浅い若いメンバーにとっては、精神的にも肉体的にも大きな負担だったと考えられます。
ステージで笑顔を見せる裏では、緊張や責任感に押しつぶされそうな日々を過ごしていたのかもしれません。
ファンの期待に応えようと頑張るほど、自分自身を追い込んでしまう――アイドルとしての使命感が強いメンバーほど、その傾向が強くなってしまうこともあります。
管理体制の難しさと事務所の姿勢
LAPONE GIRLSは、今回の発表のたびに「管理体制の不十分さ」「支えの至らなさ」に言及し、ファンや関係者への謝罪を欠かしていません。
この点からも、事務所が問題を軽視しているわけではなく、真摯に受け止めていることが伝わってまいります。
ただ、グループの人数が多く、年齢層も幅広いなかで、それぞれの心身の状態を丁寧にケアするのは簡単なことではありません。
特にデビュー後の急速な環境変化に対応するためには、一般的なマネジメント以上に、メンタル面のサポートや行動指導を専門的に行う仕組みが必要と考えられます。
また、今回のSHIZUKUさんの件は、いわゆる「コンプライアンス違反」に該当するものでした。
具体的な内容は明らかにされていませんが、芸能活動におけるルール意識や責任感の教育が、今後さらに強化されていくべき段階にあるといえるでしょう。
若さゆえの未熟さと、成長の途中という現実
ME:Iのメンバーは、10代後半から20歳前後が中心です。
学生から社会人への移行期にある年齢でもあり、価値観や人間関係の築き方がまだ発展途上の段階です。
光の当たる場所に立つ一方で、見えないところで悩みや葛藤を抱えることも多いはずです。
今回のようなトラブルや体調不良も、ある意味では「大人になるための過程」で起こる自然な揺らぎでもあります。
だからこそ、事務所やスタッフがしっかりと寄り添い、本人たちが失敗から学び、また前に進める環境を整えることが大切です。
今後への期待と、ファンにできること
LAPONE GIRLSは声明の中で「全アーティストへの教育を徹底する」と明言しています。
これは処罰というよりも、より良い方向へグループを育て直すという意思の表れでもあります。
ファンの方々にとっては心配が尽きない状況ですが、いまは一人ひとりが自分の歩調で立ち直る時間を、静かに見守ることが何よりの支えになるでしょう。
ME:Iはまだ成長の途中にあります。
苦しい時期を経てこそ、より強く、深く、魅力的なグループへと進化していく可能性も大いにあります。
メンバーも、ファンも、事務所も、それぞれが信頼を取り戻すための時間を過ごしているのかもしれません。
