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第5世代K-POP徹底比較!RIIZE,ZB1,ILLITからaoenまで – 各グループの独自性と成功戦略を分析

近年のK-POPシーンは、まさに新しい時代の幕開けを感じさせる活気に満ちています。NewJeansやIVEといったグループが第4世代の代表としてシーンを席巻する一方で、早くも「第5世代」と呼ばれる新しい才能たちが次々と登場し、世界中のファンを魅了しています。

RIIZE、ZEROBASEONE(ZB1)、ILLIT、そして日本から誕生したaoenなど、彼らはそれぞれに異なる個性と戦略を持ち、K-POPの未来を形作ろうとしています。

この記事では、今最も注目すべき第5世代K-POPグループを取り上げ、それぞれの独自性や音楽性、ファンを惹きつける魅力、そして成功を支える戦略について、私たちエンタメ調査隊が深く考察・比較分析していきます。

© BELIFT LAB

目次

第5世代K-POPとは? 新しい時代の特徴を探る

まず、「第5世代」とは何を指すのでしょうか? K-POPの世代区分には明確な定義があるわけではありませんが、一般的には2023年頃からデビューしたグループを指すことが多いようです。

第4世代が築き上げたグローバルな人気基盤を引き継ぎつつ、第5世代にはいくつかの共通した特徴が見られます。例えば、より自然体で親近感のある「リアルさ」の追求、TikTokやYouTube Shortsなどを駆使したショート動画戦略、多様な音楽ジャンルへの挑戦、そしてサバイバルオーディション番組出身グループの多さなどが挙げられます。

しかし、最も重要なのは、各グループが明確な「差別化」を図り、独自のアイデンティティを確立しようとしている点です。ここからは、代表的な第5世代グループを個別に分析し、その独自性と成功戦略に迫ります。

RIIZE:等身大の成長物語「エモーショナルポップ」の魅力

SMエンターテインメントからNCT以来約7年ぶりにデビューしたボーイズグループ、RIIZE。彼らはデビュー前からInstagramアカウントを開設し、メンバーの日常や練習風景を共有することで大きな注目を集めました。

© SM Entertainment

彼らが掲げる独自のジャンルは「エモーショナルポップ」。喜怒哀楽といった感情を音楽に乗せて表現するというコンセプトです。デビュー曲「Get A Guitar」や続く「Love 119」など、どこか懐かしさを感じさせるメロディと、現代的なサウンドプロダクションが融合した楽曲は、幅広い層の共感を呼んでいます。

RIIZEの成功戦略の鍵は、「リアルタイム・オデッセイ(成長物語)」にあります。彼らは完成されたアイドルというよりも、等身大の若者たちが共に成長していく姿をファンと共有しています。洗練されたパフォーマンススキルはSMの系譜を感じさせつつも、親しみやすいキャラクターと自然体なコミュニケーションが、ファンとの強い絆を築いています。彼らのSNSには、メンバー同士の飾らないやり取りや、練習に打ち込む真剣な表情が溢れており、その人間的な魅力に惹かれるファンが多いようです。

ZEROBASEONE (ZB1): サバイバル番組が生んだ巨大ファンダムと輝き

Mnetの人気サバイバルオーディション番組「BOYS PLANET」を通じて選抜された9人組、ZEROBASEONE(ZB1)。彼らは番組放送中から絶大な人気を獲得し、デビュー前から巨大なグローバルファンダム(ZEROSE)を形成していました。

© WAKEONE

ZB1のコンセプトは、「ゼロ(0)から始まりワン(1)になる、輝かしい始まり」。メンバーたちがオーディションで夢を掴み、グループとして一つになっていくストーリーそのものが、彼らのアイデンティティとなっています。デビュー曲「In Bloom」をはじめ、彼らの楽曲は若さ溢れるエネルギーと、夢に向かうポジティブなメッセージに満ちています。

彼らの成功戦略は、サバイバル番組で生まれた熱狂をデビュー後も維持・拡大させている点にあります。番組を通じて培われたメンバー個々のキャラクターと関係性(ケミ)は、ファンにとって大きな魅力です。また、デビュー直後からミリオンセラーを達成するなど、その圧倒的なファンダムパワーを背景に、新人とは思えない規模での活動を展開しています。ビジュアルの強さと、一糸乱れぬパワフルなパフォーマンスも、彼らが世界中のファンを魅了する理由です。

ILLIT: HYBEが生み出す魔法? 独自の世界観と中毒性

HYBE傘下のBELIFT LABから、サバイバル番組「R U Next?」を経てデビューしたILLIT。ENHYPENの妹グループとしても注目を集めました。彼女たちのコンセプトは「Super Real Me」。10代の少女たちのリアルで想像力豊かな姿、そして「何にでもなれる」というポジティブなメッセージを表現しています。

© BELIFT LAB

デビュー曲「Magnetic」は、独特の浮遊感のあるサウンドと、指先を使ったキャッチーな振り付けがTikTokを中心に世界中でバイラルヒットを記録しました。彼女たちの音楽は、K-POPの既存の枠にとらわれない自由な発想と、メンバーたちの持つ透明感のある魅力が見事に融合しています。

ILLITの成功戦略は、HYBEの持つ高度なプロデュース能力と、メンバーたちが持つ唯一無二の魅力(アーティスティックな感性)を掛け合わせている点にあります。楽曲やビジュアルコンセプトは非常に洗練されており、トレンドを生み出す力を持っています。それでいて、メンバーたちは自然体で等身大な姿を見せることで、同世代からの共感と憧れを集めています。HYBEというブランドへの信頼感も、彼女たちの人気を後押しする大きな要因でしょう。

aoen: 日本から世界へ? HYBE JAPANの挑戦と多様な個性

日本発のオーディション番組「応援-HIGH~夢のスタートライン~」から誕生し、HYBE LABELS JAPAN傘下のYX LABELSからデビューしたaoen。彼らは、K-POPのメソッドを取り入れつつも、J-POPとしての新しい可能性を追求するグループとして注目されています。

© YX Labels

メンバーは、それぞれ異なるバックグラウンドを持っています。例えば、視聴者投票1位でデビューした雅久(GAKU)さんは、&AUDITIONへの参加経験や長いダンス歴を持ちます。輝(HIKARU)さんは、幼少期からのバレエ経験を活かしたしなやかなダンスが武器です。元J-POPアイドルグループ出身のメンバーや、LDHのオーディション経験者など、多様な才能が集結しているのが特徴です。

aoenの戦略は、日本の視聴者に向けたオーディション番組での共感をベースにしつつ、HYBE JAPANのリソースを活用してグローバルな展開も視野に入れている点にあると考えられます。メンバーたちの個性や成長ストーリーを丁寧に描き、ファンとの絆を深めていくことが、今後の成功の鍵となるでしょう。K-POPのシステムで培われた実力と、日本のカルチャーに根差した感性が融合することで、どのような新しい音楽とパフォーマンスを見せてくれるのか、期待が高まります。

第5世代の成功戦略: 差別化と共感が生む熱狂

ここまで見てきたように、第5世代のグループたちは、それぞれが明確な独自性と戦略を持って活動しています。彼らの成功に共通する要素をいくつか考察してみましょう。

1. デビューまでのストーリー: サバイバル番組出身(ZB1, ILLIT, aoen)であれ、事務所からのデビュー(RIIZE)であれ、デビューに至るまでの過程をファンと共有し、感情的な繋がりを築くことが非常に重要になっています。

2. 音楽性とコンセプトの明確化: 第4世代が多様なジャンルを融合させる傾向にあったのに対し、第5世代は「エモーショナルポップ(RIIZE)」や「Super Real Me(ILLIT)」のように、より明確な音楽的・概念的なアイデンティティを打ち出すことで、他のグループとの差別化を図っています。

3. SNSとの親和性: TikTokでのダンスチャレンジや、Instagramでの日常共有など、SNSを最大限に活用し、ファンとの距離を縮め、バイラルヒットを生み出す戦略は不可欠です。RIIZEのInstagram戦略やILLITの「Magnetic」チャレンジはその好例です。

4. ファンとの強い絆の構築: 第5世代グループの特徴ともいえる「リアルさ」や「自然体」の追求は、ファンとの信頼関係を築く上で非常に重要な要素となっています。メンバーそれぞれの個性や人間性、そしてグループ内での飾らない関係性をオープンに見せることで、ファンは彼らをより身近な存在として感じ、心から応援したいという気持ちを強く抱くようになります。この強い繋がりこそが、彼らの人気を支える大きな力となっているのです。

新たな才能が切り開くK-POPの未来

第5世代K-POPグループの登場は、K-POPシーンに新たな活気と多様性をもたらしています。RIIZEの等身大な魅力、ZB1の圧倒的なファンダムパワー、ILLITの独創的な世界観、そしてaoenの日本からの挑戦。彼らはそれぞれ異なる輝きを放ち、私たちを魅了してやみません。

世代交代が進むK-POPの世界は、常に変化し続けています。これから彼らがどんな音楽を生み出し、どんな成長を見せてくれるのか、そして次にどんな新しい才能が登場するのか。私たちエンタメ調査隊も、このエキサイティングな時代の目撃者として、彼らの動向を追い続けたいと思います。

あなたの応援している第5世代グループは誰ですか? 彼らのどんなところに魅力を感じますか? ぜひ「推し」への想いを教えてくださいね。

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